本章ノ弐 一節「五狂禍・改め・七禍Re:竹取合戦」(作成中)

白銀歴1204年12月31日(水) 22:45
聖獄孤絶神生殿(デウス=アビソリウム=ヴィヴェンス:Deus‑Abisolium‑Vivens)

その所在は、いかなる星図にも記されていない。宇宙の幽絶圏に漂う“生きた神殿”。
その一室、光と螺旋が静かに脈打つ円環の間──螺宇渦心房(ヘリクスミア:Helixmia)

床は白銀の大理石のように滑らかで、
その下では淡い光脈が流れ、まるで神殿そのものが呼吸しているかのよう。

中央には虹色の円卓が鎮座し、八つの椅子が、円環の節のように均等に配置されている。

それぞれの席は異なる色を帯び、
赤は傲慢、橙は色欲、黄は暴食、緑は嫉妬、青は強欲、藍は怠惰、紫は憤怒、白は支配を象徴する。
色は静かに揺らめき、まるで意思を持つかのように互いを拒み、また惹き合っているようでもある。

そして今ここに、”世界の理を捻じ曲げる者たち”が集結しようとしていた。

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 本章ノ弐 プレアデス日常奇譚
   一節 五狂禍(ごきょうか)
      改め
      七禍(ななまが)
      Re:(り)
      竹取合戦


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新年だよ、全員集合♪

螺宇渦心房へ続く回廊を、デア・ポップフェラーは無言で歩いていた。


足音が響くたび、白銀の床が微かに脈打つ。

彼女の表情は先日での星海楼の時と打って変わって冷たく、どこか気が進まない様子を隠そうともしない。


そのとき、背後から軽やかな声が響いた。

「デアちゃーん、良かったぁ(⌒▽⌒)新入り2人が遅れたら怒られそだもんねっ。」

振り返ると、男とも女ともつかぬ妙齢の人物が駆け寄ってきていた。


──キーガン。

七禍のひとりにして、性別も年齢も定かではない中性的な美貌の持ち主。

長い金髪が光を受けて虹色に揺れ、唇にはいたずらな笑みが浮かんでいる。


デアはわずかに眉をひそめ、視線を逸らす。

「……まぁ、5分前集合は出来るんでなくて?」

短い返答だけを残し、再び歩き出す。


「えーイケず。デアちゃん学生時代、サボりしたことないタイプ?真面目ちゃんだった!?」

その人物は肩をすくめて笑い、軽い足取りで並び歩く。

まるで古い友人のように距離を詰めながら、その存在は空気を撫でるように曖昧で、掴みどころがない。

扉の前に立つと、光が一瞬だけ強く脈打った。
まるで二人を迎え入れるかのように。

キーガンは肩をすくめて笑う。
「じゃ、行こっか。遅刻寸前の学生みたいに見られちゃうし。」

その言葉と同時に、扉が静かに開く。

虹色の円卓。八つの椅子。
すでに五人の七禍が揃い、各々の色が揺らめいている。

彼(あるいは彼女)は、螺宇渦心房へ立ち入るサタンの背を追いながら、その瞳に淡い愉悦の光を宿していた。

エデン ✖️RE:born ⚪︎NEW:born

《エデン》…数千年前に誕生した、世界を影で操る極少数の”頂点支配者”の集まり。

一定数の”協力者”に利権や富を与え、国家の”金融・経済・軍事組織・政界・司法・教育・メディア・芸術”を裏からコントロールする仕組みを構築していた。

最終目標は、(国家主権の弱体化により)全ての宇宙都市国家の解体し、それら国家をまとめ”統一政府”樹立することであったが、これは実現に至らず。

彼らの野望は打ち砕かれ、瓦解した。一部国家の機密資料にはそう記載されている。

その後の数千年で、エデンが作り上げた支配構造の残滓、またはそこから派生した“支配の系譜”を持つ団体が大量に生まれた。

奇しくもそれらは、ルナルナ王室内で 《ウラガネ:白銀暦の裏に潜む、民を搾取する影の群れ》と定義され、今も世界を動かしている。

ウラガネ同士は“緩い連帯”で繋がった複数のグループ。明確な司令塔はいない。

ルナルナ王室のこの認識は、間違っていない。

ただ、不足しているのだ。ウラガネら自身すら認識すらできていない、世の大きなうねりを操る者の存在を。

そう、この集まりは、かつて世界を裏から操った《エデン》の支配構造が瓦解したのち、
残滓や派生組織をすべて飲み込む、現代の宇宙文明を裏から動かす“新たな頂点支配者たち”…

各界の構造すら捻じ曲げる――七禍

  • 理念なき政治 デューテリオ・デュポン Deuterio Dupont
  • 良心なき快楽 ベット・ロス Bet Ross
  • 人間性なき科学 キーガン・ゼイオガメル   Keegan Zeiogamel
  • 人格なき学識 Dr.ヴェルミリオン Archdoctor Vermilion
  • 道徳なき商業 アルエヴォ・オルブムハウンド Ulevo Olbumhound
  • 労働なき富 ドミニファガナクス・マキシマス(略:ドミナクス) Dominiphaganax Maximus(DOMINAX)
  • 献身なき信仰 デア・A・ポップフェラー Dea Ardell Popfeller

および、彼らを束ねる厄災――症皇(しょうこう)が控えている。

未知のウイルス、経済恐慌、大規模テロ、宇宙怪獣襲来──
いずれも一国家では到底対処できない“混乱”を意図的に発生させ、
各国の主権を弱体化させることで支配構造は築かれてきた。

現代ではそれに加え、
プライバシー、言論の自由、検閲、国家安全保障、法執行、
そして市場権力の大半までもが、
彼らの意のままに操作されつつある。

彼らにとって邪魔な存在は、
様々なメディアや団体を通じて
“差別主義者”“犯罪者”といったレッテルを貼られ、
あるいは静かに排除されてきた。

入場:症尊(しょうそん)マーチ

白銀歴1205年1月1日(木) 00:00

「症皇♪ 症皇♪

 しょこ、しょこ、症皇〜♪

あ〜け〜お〜めぇ(A happy new year) 症皇〜♪」


ドミナクス
「分かっておるのか?各国に潜むサクラメント教信者、そして蜜月関係にある為政者どもの支配が崩れつつあるのだぞ。」

デア
「問題ございませんわ。協力者を作るために特権を与えるのは結構なことですが……その特権に胡座をかき私腹を肥やすことに腐心する無能が増えすぎました。
特にサクラメント関係者は。」

「……それは否定せんが、お前の行いはコムニア政府の手柄にされ、サクラメント教の人身売買が白日の下に晒されたのだぞ。」

「構いませんわ。本丸の共和国サンクタは、“コムニア支部の暴走”として切り捨てるでしょう。
あとはコムニア大統領府と話し合って、都合の良い“物語”を作ればいい。
……幸い、大統領と強い繋がりを持つ方が、この場にいらっしゃるようですし。」
(デューテリオに視線を向ける)


ベスティアリウム壊滅の報告



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